分類
多結晶アルミナ(酸化アルミニウム)やハイドロキシアパタイト(骨および歯のミネラル類似物質で、カルシウムのリン酸塩の総称)緻密体は機械的強度、加工性の点から臨床の要求には応えられるものではなかったようです。
ニッケルはチタンに比べ骨組織との親和性が劣るものの、形状記憶という特性があり、臨床応用が期待されますが、一般的ではないようです。また、チタンとハイドロキシアパタイトを接着剤で結合させたインプラントは結合部にトラブルが生じることがあります。
一般的にはチタンおよびチタン合金を、インプラント材と骨組織や歯肉などとの親和性や結合性を考慮し、ハイドロキシアパタイト被覆、酸エッチング、機械研磨などの表面処理が施されたものが臨床応用されています。
動物実験によれば、骨組織とインプラント材の反応という観点からみると、ハイドロキシアパタイトおよび表面をハイドロキシアパタイトコーティングされたチタンは術後早期から新生骨形成能をもち、骨質の乏しい部位や抜歯早期の部位などにも応用できると考えられています。
◆ 1回法
1回の手術でインプラントの埋入から補綴まで行えますが、インプラントの
一部が常時口腔内に露出しているため、食塊などの負荷がかかり、十分
な骨結合が得られない危険があります。
◆ 2回法
まず、歯肉骨膜弁をおこしてインプラントを顎骨内に完全に埋入します。
治癒期間を経て歯肉に切開を加えインプラント頂部を露出させ歯肉
貫通部を装着し、上部構造を製作します。